放射能情報 [東日本大震災]

児玉 龍彦さん(東京大学アイソトープ総合センター長)の著書『内部被爆の真実』(幻冬舎新書 本体価格720円)を参考に、主に内部被爆について少しですがまとめてみました。

【内部被爆】
・一番大きな問題は、癌が起きること。
・細胞分裂するとき、DNAは二重のらせんがほどけて1本ずつになって、それぞれが2倍に増えて、鎖が4本になる。この鎖が一本になる過程が、切れやすく、ものすごく危険。→細胞分裂の活発な胎児・幼い子供が危険。
・大人の受ける影響→髪の毛が抜ける・骨髄昨日の低下による貧血・腸管上皮細胞が傷ついて下痢になる。など、細胞分裂の盛んな細胞。
・放射線は、人間の遺伝子を障害する。人間の持つ2万5000個の遺伝子の内、DNA修復・DNA保護に関わる遺伝子(例えばP53)がある。これらがやられなければ修復されるが、やられると癌になる。
 大量の放射線 DNAをズタズタにして、細胞を殺す。(→癌治療に使われる) 
 低線量の放射線 DNAに変異を与える。 →癌など
低線量の放射線 → 分子が活性化 → 細胞が増える=元気になる?
それはおかしい!
細胞増殖が長期に続けば腫瘍になる。(=低線量の放射線を浴び続ければ腫瘍になる。)
 名称 何をするか   半減期  集まる場所  説  明
 プルトニウム α(アルファ)線を放出     肝臓 P53という、癌の発生を抑制する・DNAを守っている遺伝子を壊す 
 ヨウ素131 甲状腺に集まる   8日 甲状腺   甲状腺に異常をきたす。
 セシウム137 強いγ(ガンマ)線・β(ベータ)線を放出  30年  膀胱・尿管上皮 自然界にはなかった。原爆と原発でうまれて、水爆実験で広まった。 尿路系障害をひきおこす。
・内部被爆の線量が何ミリシーベルト以下とか言っても、放射線障害の予防には何の意味もない。それぞれの体内臓器・部分によってたまるのを調べないと意味がない。

【4つの提案】
①食品、土壌、水を測定していく。日本が持っている最新鋭の機器を使えば可能。食品検査には、もっと高性能の測定器がある。ゲルマニウムカウンターよりももっと高性能の、イメージング(放射線を画像として写せる機械)がはるかにたくさん開発されている。
②緊急に子どもの被爆を減少させるために、新しい法律を制定する。全国の国立大学アイソトープセンターには、最新鋭の機種を持っているところはたくさんある。それを活用できる法律を作る。
③国策として汚染土壌を除染する技術に、民間の技術を結集する。現地に除染研究センターを作る。例えば東レ・栗田工業・千代田テクノル・アトックス・竹中工務店などは様々なノウハウを持っている。
④除染を、利権がらみの公共事業にさせない。世界最高水準で除染を行う準備を即刻開始する。

また、付け足したいと思います。
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