24年産米の検査計画

農水省サイトにて、24年産米の検査計画が公表されています。
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_seisan.html

福島県は、県独自の判断により全袋検査を実施予定です。
基準値はともかく、しくみとしては安全に一歩近づいた感があります。しかし農家の手間は大変です。実際にどうするのかというと・・・

①刈取り
②もみすり
③できあがった米(玄米)を30㎏一本ずつに詰める。
ここまでは例年通り。
④とりあえず、自分のところの倉庫に積む。
⑤順番を待って、検査を受けに行くのだが、まずはトラックに米を積み込む。フォークリフトを持っている人はフォークリフトで。持っていない普通の農家は、米を担いで一本ずつトラックに積む。
⑥検査機関に到着したら、トラックから米を降ろす。フォークリフトを持っている人でも、今度は一本ずつ検査を受けるわけだから、すべて人間が担いで降ろす、検査が終わったらそれをまた積む。
検査済みの米をトラックに載せる。
⑦自家倉庫に運んできて、またトラックから米を降ろし、また積む。

という作業になると思います。これの大変なところは、力仕事だということです。ただでさえ、農家は高齢化が進んで、一本30㎏もある米を、何度も積んだり降ろしたりというのは、本当に大変なのです。ご老体達は皆、腰を傷めないようにベルトを巻いて、ようようやっているのです。
今年はそれを例年の倍、やらねばならない。

この労賃は、もちろん出ません。すとう農産では、例年の倍、人を臨時雇用することになるでしょう。

検査体制が整うのは大変よいことだと思います。
しかし実際の現場を知っていますか?総理大臣のナントカさん。視察だけで何やら食うだけはカンタンでよろしいわな。ソレ腰巻きしてやってみなよ。と文句の一つも言いたくなるというところです。

いや、農家ばかりでない。世の中、こんなことがあちこちで多いのではないか。

どうもぼやきで、失礼をいたしました。

新米の検査予定について

今年の新米も、理研分析センターにて検出下限値1ベクレル検査を玄米サンプルにて行います。
理研分析センター http://www.riken-ac.com/

こちら会津の刈取りは、ひとめぼれが9月下旬頃、コシヒカリ、アイガモ栽培米は10月上旬頃を予定しております。(ただし、天候に左右されます)
しかしながら、今年は福島県が米の全量検査を行い、検査が終わるまでは出荷許可が下りません。たとえ自主検査を行っても、福島県の検査許可が下りるまでは出荷できないことになるようです。その時期については、問い合わせましたが「福島県のHPで公表する」とのことです。
以上のような理由から、今年の新米のお届けは、例年よりも遅れることが予想されます。
何卒よろしくお願い申し上げます。


お盆休みのご案内

遅ればせながら、お盆休みのご案内をさせて頂きます。

24年8月14日(火)~16日(木)は、すとう農産の営業を停止いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。


稲の生育具合

アイガモ田、今はこんな感じです。



いかがでしょうか、この太い茎!!



分株は20本くらい。ですが、この太さ!!親指位はあります。これぞイネ科植物の真骨頂。

深水管理にしたおかげで初期分株が抑えられて、数は少なく強靭な株が育ちました。分株の数が多くても、穂をつけない無効株が多いのでは意味がありません。散歩しても、これほどの稲はどこにも見当たりません。エヘンです。

さすがうちの社長!これぞプロの稲!!!(あまり誉めると苦情がくる?)



こんなふうに、茎の中から粒が出てくるのですね。トウモロコシみたい。



白いのは稲の花粉です。稲の花は朝9~10時に咲くと言われているのですが、残念ながら撮影できませんでした。



くしゃみが収まる頃は、稲刈りだべかな。(by稲花粉症)


お米の保存と、賞味期限 [お米あれこれ]

暑い日が続いております。
毎年、この季節になると、「お米に虫がわいた!どうしたらいいの?」とのお問合せをいただきます。そこでこちらにお米の保存方法と賞味期限について、ご案内申し上げます。

白米は、精米日より20日が賞味期限です(夏場の場合。冬は30日)。賞味期限=おいしく食べられる期限ですので、それを過ぎて召し上がった場合、健康を損なうというわけではありません。(消費期限とは違います)
しかしながら、日数が過ぎれば酸化は進んでいきます。見た目が変わらないので劣化がわかりづらいのもお米の特徴です。品質表示を基準に、”生鮮食品”としてのお取り扱いをお願い申し上げます。

玄米は、1年以上の長期保存が可能ですが、ご家庭での長期保存は難しいです。夏場には必ず虫発生の問題が生じるからです。また、長期保存が可能といっても、日数を経た分だけ、食味やツヤなどは明らかに劣化していきます。【注意:すとう農産での玄米品質保証期間は、1カ月とさせていただいております。これは、ご家庭での保存方法まで一律に保証いたしかねるためです】

お米保存のポイントは次の3つです。
①温度・・・15~17℃
②湿度・・・さらっとしたところ
③風通しのよいところ

この条件をできるだけ満たしてあげることが重要です。しかしながら現実問題、
「都会暮らしだもの。そんな場所ないよ。」
「お米って、置き場に困るのよね。」
とは、よくお寄せいただくお悩みです。
「悪いとは聞いているけど、ついつい台所に置いてしまうのよ。」
そうですよね。・・・しかし、
台所での保存は、カビや虫の発生の原因となります。なぜなら、台所は他の部屋よりも湿度と温度が高くなりやすいからです。水を使うシンク下や、火を使うコンロ下は、特に悪い保存場所といえます。

「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」
以下をご参照ください。
●お米にとって一番よい保存方法
№1 低温で湿度が低く、日の当たらない風通しのよい場所に常温保存。
№2 ペットボトルなどの密閉容器に入れて、冷蔵野菜室で保存。
※例えば、5㎏の内半分をペットボトル冷蔵保存、半分を常温保存とされる方もおられます。
 また、お米は冷蔵保存→常温保存に切り替えると、風味が落ちやすくなりますので、いったん冷蔵にしたらずっと冷蔵保存されることをおすすめします。

●お米にとって一番よい入れ物
№1 桐の米びつ。桐は調湿作用に優れ、古来より利用されてきました。(ネットを検索すると、国産で5㎏13,000円くらいから販売しているようです。会津でも、会津桐があります。)
№2 ペットボトルやコーヒー瓶など、密閉できる容器→要冷蔵。お米はにおいを吸いやすいので、容器はよく洗って下さい。

●お米と一緒に入れてほしいもの(多すぎてもOK!)
◎生ニンニク・・・皮をむいてお茶パックに入れて、お米の上へ。虫さんが逃げます。(お米1㎏に一片)
◎生唐辛子・・・においを発散させるため、一本を三つに切ってお茶パックに入れ、お米の上へ。虫さんが逃げます。(お米5㎏に一本)
◎炭・・・湿気を取り、カビを防いでくれます。不織布などの袋に入れ、炭の粉がつかないようにして下さい。使用済みカイロでも代用できます。

●虫さんが発生してしまったら
1 お米を新聞紙に広げて、ごく弱い日光に当てると、15分くらいでいなくなります。日光に当てすぎるとお米が割れるので、ご注意下さい!
2 米びつを水で洗う。目には見えませんが、虫の卵が残っているかも知れません。お米はつぎ足さずに使い切ることも大切です。

弊社のお米は、無農薬、減農薬のお米ですので、人間も好きですが、虫さんも大好きなお米です。お米の正しい保存は、虫さんを追い払うのみならず、お米の新鮮さを保つ=おいしさにもつながります。ぜひ、ご検討下さい。


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