土入れと種まき

4月23日、今日は土入れの日です。これは稲の種をまく床土および覆土です。



機械に土を入れます。



苗箱を機械に流していきます。



土が入って、平らにならされながら出て来ます。



それを運んで並べていきます。



そのあした、4月24日。今日は和泉の種まきの日です。

播種日を逆算して、21日にお風呂で芽出しをした種もみ。莚の上に広げて軽く乾かしておいたので、こんな感じです。これが乾きすぎたり濡れすぎたりしていると、播き具合が変わってきてしまうので、ちょうどよい具合にしておかなくてはなりません。その日の湿度や乾かす場所、混ぜる回数・・・・・・こんなに上手にちょうどよく乾かせるのは、五感をフルに活用したプロの感覚です。けれど、農家さんたちはそれが当たり前ですから、誰も何にも思わないのです。



土の入った苗箱を機械に流していきます。



種が落ちてきます。



うちの種はみんな優秀に芽を出してくれるので、もう少し薄播でもよいのですが。

うちの奥さん:「ちいと厚いんでね~の?」

社長:「ま、いいべえ。さすけねべ。(大丈夫だろう。)」



プール育苗の用意をした上に並べて行きます。土に水を含んだ苗箱はとっても重いので、大変です。

ちなみに、この青い網はスズメよけです。保温のための白いシートをはがしたら、スズメが種もみを狙って入ってくるのです。小さいけれど、侮れないほど食べてくれるので対策をします。

プール育苗も、準備が大変で、ビニルを敷く前に土を真っ平らにする作業があります。水を均等に行き渡らせるためです。でもモグラやオケラがいて土を掘り返しているし、雑草はこまごまと生えているしで、「平らにするということが、これほど困難とは!」という作業なのです。



「終わっちゃ~!あと、洗あべ。」



去年は床土が1.5㎝で播いたのですが、今年は床土が2㎝。覆土をうっすらとするだけにしたら、床土20㎏×20袋も節約できました(^^)覆土も積もればこんなに山となるとは。


事業者再生支援機構

知り合いの中小企業診断士から連絡がありました。二重ローン対策の支援をする機構ができたようです。

東日本大震災事業者再生支援機構
http://www.shien-kiko.co.jp/

ご興味のおありの方はご覧ください。

なでしこ健康生活

コメ卸・小売情報紙『商経アドバイス』を読みながら・・・
社長:「これ、すごいなあ。お客さんに教えてあげたいけど、宣伝になっちまうとまずいのか?」
奥さん:「いーんでねえの。別に。」
と、いうことで・・・・・・
超高圧力万能調理器『なでしこ健康生活』
「・・・一台10万円前後の高級炊飯器が市場に投入される昨今、炊飯器の買い替え需要も睨んだ同器は1台8万8200円。高価格ながら、白米はもちろん、普通の玄米を自動的に発芽させ、そのままおいしく炊き上げて保温できる画期的な炊飯器だ。
 マイコン(IH式ではない)により、玄米を4時間、5時間、6時間のそれぞれ好みの時間で発芽・炊飯・保温まで全自動でこなす万能器で、発芽だけを行い、白米や雑穀等と混ぜて炊飯することも可能だ。」
―平成24年4月9日(月)発行 商経アドバイス 第5154号より

商品に関する問い合わせは㈱ジーエムピージャパン([電話]027-219-6612)
http://www.gmp-japan.com

発芽玄米を炊ける炊飯器はあっても、発芽玄米を作れる(=玄米から芽出しさせてから炊く)というものはありませんでしたから、画期的です。ご興味をお持ちの方は、のぞいてみて下さい。

肥田舜太郎医師 ”核の傷”



広島で原爆に遭い、自らも被爆しながら6000人もの被爆者を診てこられた肥田舜太郎医師の ”核の傷” です。こちらのバナーは下記サイトのブログパーツというページにて横型・縦型ともに配布されております。ぜひ、一度ご覧ください。
映画『核の傷』
http://www.uplink.co.jp/kakunokizu/



肥田医師は、「放射能と戦う(免疫機能を上げる)には、早寝早起きなど、当たり前のことが大切だ。」と仰っています。思えば、現在の昼夜を問わない労働体制、人が生き物であることを無視したかの労働条件は、経済優先主義が生み出したものです。ウランを掘り出す段階から最終処分までの全工程において、大量の被爆者を生み出す原発は、その申し子とも言えるでしょう。

早寝早起きを当たり前にできる、生き物である人の営みと”生命”を大切にした社会づくり。それは、放射能や原発(生命よりも一部の人が儲かること優先)との戦いでもあるのでしょう。

種もみの芽出し [農作業]


今日は種もみの ”芽出し”です。具体的には、40~50℃のお風呂に入れてやります。

よ~く揺すって、種もみ一粒一粒を動かしてやります。
社長:「冷てー。中の方は冷てえままだから、よ~く揺すってくれんなんねだ。(揺すってやらなければならない。)」

いったん上げて・・・

一日漬けて置くために、温度を調節します。
事務員:「今度は何度にするんですか?」
社長:「32℃くれーにしておきてーんだけど。朝まで冷えんべえ。だけど、もう芽ェ出かかってっから、出過ぎっと困っから。低めにすっかー。」

朝まで徐々にお湯が冷えていくことも計算に入れると、だいたい・・・

社長:「34℃だ。こんくれでいいべ。」(テキトウなんですね)

「テキトウだけど、大丈夫な幅ってあんだから。その幅の中でテキトウなの。」


種もみをお風呂に戻します。

フタを閉めて・・・

おやすみ。

種もみの芽出しって、なぜやるのでしょうか。
それは、播種した際に一斉に芽を出させるためにです。


種もみといっても、千差万別。刈り取られたのは去年の秋。ちょうどよく育っているのもいれば、やや育ちすぎもいる、未熟な状態もある。人間のあかちゃんと同じです。
社長:「育ちすぎとか、未熟米とかってのは、眠りが深けえんだ。一回温度掛けてやっとけっと、播いたとき、一斉に芽ェ出すんだよな。」

これは去年の写真ですが、種は ”苗箱”に播きます。芽出しをしていない
と、芽がバラバラに出て来ます。すると、ハゲハゲ状態になってしまうのです。田植え機で植えるのに、スカスカになってしまいます。ハゲハゲになるのを防ぐため、一箱に100粒播けば済むところを120粒播かねばならないことになります。でも芽出しをしておけば「せーの!」で芽を出してくれるのです。

すとう農産では、3月上旬の氷が張っている時から、種もみを水に浸漬させていますから、じーっくりと水を吸っています。氷が張るほど冷たい水ですから「冷害にも強くなる!(はず)」です。じっくりと浸漬させて芽出しした種もみは、おかげさまで”薄播き”でもしっかりと芽を出してくれますから、手間を掛けたかいがあるというものです。
昔、須藤家の目の前には湧水が湧いていて、社長のひいじいちゃんはその湧水に、やはり3月初旬頃から、種もみを浸水させておいたそうです。流水ですから水の交換はいりませんし、いいですね。

構造医学との出会い [構造医学]

平成11年に、須藤が講演依頼を受け、日本構造医学学会において『生命サイクル農業』を発表したことが、はじまりでした。須藤の農業と構造医学にはその”考え方”に同じものがあったからです。

(例)患者の膝に水がたまった。
一般的・・・針を刺して水を抜く。
構造医学・・・膝に水がたまった原因を探す。膝に水がたまるのは、膝の炎症を冷やすために体が水を膝に集めるから。膝を局所的に冷やしてやれば、体が膝に水を集めなければならない理由がなくなる。

(例)作物に病気が出ると、
一般的・・・農薬を使う。
須藤・・・病気になった原因を探す。どうすれば作物の生命力を引き出せるかを考え、作物事態が病気に打ち勝てるように手助けする。(今の須藤の畑は微生物がいっぱいで作物が健康に育つので病気もほとんどかかりませんから、具体的な例がなくてすみません。)

一般的な対処は、その場限りのものであり、病気が出る⇔対処療法の繰り返しとなります。そうして少しずつ生命力は弱められて行き、薬(農薬)から離れられない体になってしまいます。最終的には薬(農薬)も効かなくなります。
本質を追及する点で、須藤の農業と構造医学は共通していました。どちらも異端児同士で、苦労は多いようですが・・・・・・

モミガラや米ヌカを生で畑に入れていませんか?

「有機肥料だから、良いはず!」・・・と、モミガラを生で畑に入れておられませんか?モミガラを生で入れるのはおすすめできません。

理由①モミガラの主成分はケイ素(ガラスの元)であり、土が冷えてしまう、硬くなる。
理由②モミガラの主成分はケイ素であるから、腐らない(大変腐りにくい)。
理由③作物の根が張りにくくなる。作物は根がすべてであるから、根をしっかり張れないと虚弱になり、すこぶる害が出やすくなる。

Q.では、どうすればモミガラを畑に入れられるのですか?
⇒モミガラを畑に入れるには、必ず微生物分解をしてから入れることです。
方法①細かく粉砕して野積みにしておく。雨ざらしになって水を含むと時が経てば腐って(分解して)くる。そうしてから畑に入れる。
方法②醗酵肥料(ボカシ)にしてから、畑に入れる。

Q.生のモミガラを畑に入れてしまったのですが、どうすればよいですか?
⇒土を撹拌してください。3~4年過ぎると徐々に分解していくでしょう。良質の醗酵肥料(ボカシ)を入れると、微生物がさらに分解をしやすくしてくれます。

また、米ヌカを生で畑にすき込むときにも、注意が必要です。

Q.生ヌカを畑にすき込むと、どうなるのですか?
⇒畑にすき込むと、土中で醗酵して醗酵熱とガスが出る。醗酵熱とガスによって作物の根が傷められたり死んだりする。(作物を植えていなければ大丈夫。しかし、作物を植えられるようになるまでに1~2年かかる)

Q.生ヌカを畑に入れる時には、どうすればよいですか?
⇒生ヌカのままであれば、土の表面にごく薄くまくこと。表面に薄くまくのであれば作物の根を直接傷めることはない。ただし、生ヌカのおいしさにつられてナメクジが寄ってきます。

モミガラ、米ヌカともに、微生物の力を借りて醗酵の過程を経ることで、畑にとって吸収しやすく有用な形となります。すとう農産では、米ヌカに玄米酵素を入れて醗酵させてから畑や田んぼに入れています。こうすることで、有機肥料の欠点がなくなり利点が多くなってくるのです。有機肥料をお使いの場合には参考になさってください。

ぼかし撹拌と神様 [農作業]

4月12日、ぼかしの熱が出てきたので、撹拌します。



中に手を入れると「熱ち!」というくらい、50℃くらいですね。



マリア様を神様の横へ移動しました。また、外国の人が遊びに来たら「ワオ~!!?」と言われるんでしょうね。



神様も、話し相手ができてよろこんでおられるでしょう。


フランスのお守り [つれづれ]

今日、お客様から郵便が届きました。フランス在住のS様が、ご帰国の際にこんなかわいいフランスのお守りを作って、送ってくださいました。

カンドーです・・・(T0T)ありがとうございます。

フランスでは、ドアノブや引き出しの取っ手につけるのだそうです。



でもうちは何かと埃っぽいので、こうして飾らせて頂きます。ポーランドにいる娘の姑さんが彫ってくれた、マリア様の彫刻とともに・・・

なんかうれしそうですね。



春の米ぬかボカシ作り [農作業]

実際に作ってみたい!という方のために、手順を詳しく載せます。

ボカシ作りは、気温や湿度、気候によって水分量・温度に微妙に加減を変えねばなりません。

今日の北会津は 最高気温6℃。朝から雪です。

本当は、こんな日は寒すぎて、ボカシ作りには温度が上がりにくいため、適しているとは言えないのですが、お昼まで待って少し気温が上がってから。こう寒いと、悪い菌は出て来にくいという良い一面もあります。お酒造りもそういった理由で寒に仕込むのです。さて、農作業を先送っていると、間に合わなくなくなったでは済みません。状況によってこちらが形を変えながらやるしかありません。



【材料】・米ぬか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・300㎏※米ぬかは米袋1こで約15~16㎏です。
    ・玄米アミノ酸酵素粉体・・・・・9㎏
    ・玄米アミノ酸酵素液体・・・・・60cc
    ・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60リットル(50℃)

    ※玄米アミノ酸酵素液体は、使用する水に対して1000倍に希釈する量です。


  
写真撮るの出遅れてしまいました。これは米ぬかに玄米酵素粉体を混ぜて、広げたところ。

ドラム缶でお湯を沸かします。


これは先日、種もみ温熱消毒をした時の残り水がたまたまあったので、「有機質だからよかんべ。」ということでそのまま沸かしたため、こんな茶色をしています。普段は普通の水を使います。

量は60リットル、温度は50℃になるように水を差します。


これが玄米酵素アミノ酸液体です。こちらの会社から購入しています。

http://lmaibi.jp/aminoeki.html


量っておいたアミノ酸液体を入れます。

じょうろでお湯をまんべんなくまわしかけます。


米ぬかを一度真中に寄せます。米ぬかの両側に立って、端からスコップで代わりばんこに天地返しをして行きます。「ほい。」



「ほい。」慣れた人同士、リズムよく、早いこと早いこと。



何気なくやっているようですが、これはセメント練りのやり方なのです。「こうやって、左の腿根にくっつける感じにして、脚で押し出すだ。そうすっと、腰痛めねから。」この辺の農家さんで社長の年代の方達は、みんなほんとに上手です。冬は農業ができないので、出稼ぎでいろんな職業経験をされているからです。工事現場とか、酒屋さんとか・・・(話がずれましたが)




最後まで天地返ししたら、また広げて、またお湯をかけます。まんべんなくきれいに撒いた跡の横筋が入っていますね。



湯たんぽを作ります。お湯(50~60℃)を入れたペットボトルを新聞紙(保温のため)で包みます。

今回は4本用意しました。

また天地返しをして行きます。

また集めて、天井をたいらにします。

社長:「まっすぐやんでねえの。こう、ぬかに対して斜めに(スコップ)入れんだから。」


社長の姿勢は腰が入っていますが、研修生の高橋さんは腰が曲がってしまっています。こういう姿勢は何をするにも腰を痛めてしまいます。何度もやっているうちに、コツがわかってきます。。


社長:「こういうの、ダマになって水分が多いとこなんだ。なるべく壊す方がいいんだ。こういうのは水分多くって、嫌気性醗酵になっちまう。」




コンパネを敷きます。コンパネは、コンクリの冷たさでボカシの温度が上がりにくくなるのを防ぎます。コンパネを敷くと、水分が下にべったりしづらくなるという良いこともあります。


ボカシをコンパネの上に載せます。

これはローダーという機械です。撹拌をして酸素を入れてあげなくてはいけない醗酵肥料作りには欠かせません。


「ゴマ~!」は、かまってもらえなくて、すねています。

湯たんぽを入れます。

湯たんぽは4つですが、2つずつ近くにして入れます。そうすると冷めにくいからです。

湯たんぽを埋めます。

米袋を裂いて、2枚にします。

米袋って二重になっているんです。

そうそう、周りを竹ぼうきで掃いて・・・もったいない、もったいない。


1枚にした米袋を被せて・・・


その上に、莚を被せます。


今日くらいの気候だと、醗酵熱が出るまでに2~3日はかかるでしょう。4日目になれば、必ず熱が出るはずです。


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